納豆を食べることで動脈硬化が抑制される仕組みを、マウスを使った実験により解明したと、筑波大などの研究グループが発表した。
研究グループは、納豆の成分の一つ「ビタミンK2」が動脈硬化に及ぼす影響を検討するため、動脈硬化のモデルマウスに(1)高ビタミンK2納豆(2)通常の納豆(3)低ビタミンK2納豆(4)納豆を含まない食事―を与える実験を行った。
9週間後の状態を分析した結果、全ての納豆摂取マウスで動脈硬化病変部の面積が有意に減少し、特に高ビタミンK2の納豆を摂取したマウスで顕著だった。また、納豆摂取マウスの腸内では納豆菌が増加し、腸内フローラの多様性が高まった。
さらに高ビタミンK2納豆を摂取したマウスでは、動脈硬化を促進するタンパク質の発現量が大幅に減少した。
(メディカルトリビューン=時事)