白老町立地企業連絡協議会(髙田秀文会長)、白老経済懇話会(川田泰正代表幹事)共催の異業種交流講演会が20日、町役場で開かれた。サッカーのコンサドーレ北海道スポーツクラブ(SC)代表理事の岩崎亮輔氏(50)が「北海道にスポーツのある日常を」との演題で講演。来賓や関係者ら約30人が耳を傾けた。
同協議会は町内工業団地の立地企業などでつくり、同懇話会は町内経済団体関係者で構成する。相互の異業種交流を深める目的で毎年開いてきたが2020~22年度はコロナ禍で中止しており、開催は4年ぶり。
町とコンサドーレ札幌、SCの3者は22年7月、スポーツなどを通して地方創生の実現を目指す包括連携協定を結んでおり、この縁で講演が実現した。
SCは札幌市で14年2月に設立。提携自治体は道内17市町で、このうち12市町28会場でサッカースクールを開催。18歳以下の約1000人が在籍する。
岩崎氏は事業展開などを説明しながら全道に520社あるパートナー企業について「(資金を提供する)スポンサーではなく共に地域に還元できるパートナーと考えている」と強調。スポーツを地域課題解決の手段として位置付けた上で「北海道の皆さまから支えられるクラブ、皆さんを支えていけるクラブになっていきたい」と訴えた。
岩崎氏は1973年、旧清水市(現静岡市)出身。市役所勤務を経て16年にコンサドーレ入社。20年にSC事務局長に就任。22年に理事を経て代表理事となった。