衆院は20日午後の本会議で、立憲民主党が提出した盛山正仁文部科学相の不信任決議案を、与党や日本維新の会などの反対多数で否決した。共産、国民民主両党などは賛成したが、維新や教育無償化を実現する会は反対し、野党の対応は割れた。
立憲の菊田真紀子氏は趣旨弁明で、盛山氏が前回衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から支援を受けていたと指摘。「旧統一教会とずぶずぶの関係にあった人物が文科相を務めている状況は、決して好ましくない」などと辞任を求めた。
これに対し、自民党の井出庸生氏は「(教団と)関係を絶ち、解散命令を請求し、文科行政に誠実に取り組んできた」と強調した。
反対に回った維新の馬場伸幸代表は党会合で「文科相の立場を使って行政をゆがめたり、事務的な処理を止めたりしたわけではない」と述べ、盛山氏の辞任は必要ないとの認識を改めて示した。