一般社団法人白老モシリは17日、「冬の遊び」を楽しむイオル(伝統的生活空間)体験交流事業を白老小学校敷地内で行った。町内の親子ら10人が参加し、シカの人形に向けて矢を射る狩猟体験を楽しみ、歓声を上げた。
アイヌ民族の伝統的な冬季の狩猟や遊びを学ぶイベント。狩猟の際に狩人が寝泊まりするためのクチャ(仮小屋)を制作したほか、テシマ(かんじき)やチェプケリ(サケ革靴)、ユクケリ(シカ革靴)での歩行、弓を使った火おこしも体験した。大きな雪山の斜面をシカ皮を敷いて滑り降る「そり遊び」は記録的な暖気で雪が解け、中止となった。
昼近くには、しらおいイオル事務所チキサニ(町末広町)に会場を移し、シカ肉を使ったジンギスカンやイナキビご飯、イモ団子などの料理を食べ、交流を深めた。