白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館(武永真館長)は、同館友の会で活動する白老東高校の生徒たちの企画で25日、同館では初めての科学工作教室を開く。高校生会員たちは苫小牧市科学センターを訪れて実験の進め方の指導を受けるなど、当日の進行に向けて準備。同資料館の解説役から活動域を広げようと懸命な若手会員に、資料館スタッフらは期待している。
高校生会員は、3年の加藤雫さん(18)、千葉瑞椛さん(18)、2年の堀部京華さん(17)、1年の山本麻埜さん(16)、小澤清陽さん(16)の5人。
若手会員が能動的かつ創造的にイベントを企画し、実践と改善できる力を育めるようにと武永館長の考えで、昨年12月16日に館長の知人で元苫小牧市美術博物館館長、現市科学センター嘱託職員の荒川忠宏さんが協力し、若手会員が同センターで実験について学んだ。
これをきっかけに3年生が卒業を控える今年2月、同資料館で子どもを対象とした科学工作教室を開くことにした。5人は本番を控えて3日、同資料館でリハーサルを実施。用意すべき材料や実験の流れを確認し、教室後に行う館内ガイドの内容などもチェックし、余念なく準備を進めている。
25日は同日午前10時から正午まで、小学生を対象とした「高校生と作る科学工作教室」を館内会議室で開く。参加者は高校生会員の指導で紙コップ万華鏡やスーパーボールを使ったロケットなどを作る。
武永館長は「チラシを自作するなど企画から準備まで自主的かつ意欲的に進めてくれ、頼もしい」と高校生会員の成長に目を細めつつ、小学生に向けて「近い世代のお姉さんたちは、この日のために勉強や実験を重ねてきた。科学の面白さに気付くきっかけにして」と呼び掛けている。
参加費は材料費として1人200円、定員は25人。同館友の会の会員で、白老小学校4年の井澤乃愛さん(10)による館内ガイドも楽しめる。
申し込み、問い合わせは同館 電話0144(85)2666。