むかわ町と會澤高圧コンクリート(本社苫小牧市)は15日、相互に協力して脱炭素対策を進めるゼロカーボン推進連携協定を結んだ。同社によるゼロカーボン推進に関する自治体との連携は同町が初めて。
同社は、政府が温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指して定めたカーボンニュートラルの2050年を前倒しし、創業100年を迎える35年までに設定。全国の主要メーカー50社と提携し、新たな技術を生み出すことで実現に近づけていく方針。
協定締結式で、同社の曾澤祥弘社長は「鵡川工場は圧倒的な生産量を誇っており、われわれにとってむかわ町は古里そのもの。一つの政策を共に推進していくことは感無量」とあいさつ。現在進める脱炭素系コンクリートの普及をはじめ、再生可能エネルギー導入による災害に強いまちづくり、町内をフィールドとした脱炭素に関するモデル的な実証実験など「実践できることはどんどんやっていく。むかわ町で展開することが各地に広がっていけば」と決意を示した。
竹中喜之町長は「互いにさらなる進化を遂げる第一歩。気候変動などで悲鳴を上げている地球に対し、多様な実践をこの町を舞台に進められれば」と期待感を表した。