むかわ町の鵡川高校(柳本高秀校長)の1、2年生は15日、探究学習「むかわ学」のまとめ発表会を同町の道の駅「四季の館」で開いた。生徒たちは自らが感じる町の課題や、打開策を見いだす企画を発表。高校魅力化をはじめ、パルクールイベントの開催や多世代交流、防災事業など若者らしいユニークな取り組みを紹介した。
2年生は13グループに分かれて発表。地元の高校魅力化について考案したグループは、苫小牧から通う生徒の通学を補助する一方で、「町内から通う生徒に対する優遇(措置)は行きわたっているのか」と問題提起。今後は▽好事例となっている近隣高校の視察▽苫小牧から通う生徒に鵡川高を選んだ理由の聞き取り―などが必要と指摘した。別のグループは「SNSを活用して生徒の楽しそうな表情を入れた動画を作り、入学者増につなげられないか」と提案した。
アクロバティックな動きで人気のフランス発祥のスポーツ、パルクールのイベント開催や、コンピューターゲーム「マインクラフト」を使った防災事業、新たな博物館建設への機運づくりを兼ねたPR動画の作成、捨てられるはずの製品に新しい価値を与えて再生するアップサイクル、町を盛り上げるBGMの一例―など、さまざまなアイデアが出された。
町内外からの一般参加もあり、札幌大学2年の敦賀公平さん(19)は「世代間交流のグループの発表で、『高校生が遊びに来てくれることがうれしい』と話す高齢者の声を聞き、高校生の活動が地域と結び付いていることを感じた」と刺激を受けた様子。「(自身が)協力するマインクラフトのイベントも地域の子どもたちの印象に残るように磨きを掛けていけたら」と話していた。
2年生は今回の発表内容をさらにブラッシュアップし、3年時の提言発表会で町や地域住民に提案する。