13日から14日にかけて本道上空に暖かい空気が流れ込んだ影響で、胆振東部の屋外施設が窮地に陥っている。安平町では屋外スケートリンクが今季終了となった。スキー場は一時、休業状態で、今後の見通しは立っていず、関係者の悩みが続きそうだ。
安平町内は14日、日中の気温が10度ほどまで上がった。追分豊栄の安平山スキー場は1月22日から今期の営業を続けてきたが、ここ数日の気温上昇で13~15日の3日間、臨時休業する措置を取った。
町教育委員会によると、現在の積雪は少ない所で十数センチしかなく、15日夕方から夜にかけては雪の予報だが、コースコンディションの大幅な回復は見込めそうにない。16日以降については、15日午後にゲレンデの状況を確認した上で判断するが、「現段階では厳しい」とみる。「今の状態で冷え込むとゲレンデが氷になってしまう」と頭を抱えている。
早来北進にある天然の屋外スケートリンクは氷が解け、13、14両日を使用中止にした。今季の開放を15日に終了することを決めた。
厚真町は14日の最高気温が10・3度まで上がり、2月の観測史上最高を記録した。暖冬の影響でワカサギ釣りの解禁が遅れていた豊川の三ケ月沼が10日にようやく営業(土日祝日)を始めたばかり。
町観光協会によると、17、18日は開放する予定で、「今のところ大丈夫と聞いているが、これだけ暖かいとどうなるのか心配」と気をもんでいる。
気象庁によると、両町とも16、17日は最低気温が氷点下になるが、18日以降、再び気温が上がる見通しという。