新ひだか町静内花園の日蓮宗・法隆寺(野中榮修住職)で11日、無病息災や家内安全を祈る「星尊祭祈祷会」が開かれた。祈祷会前には、寒気の中で修法師が頭から冷水をかぶる水行が行われた。
水行は、煩悩を断ち、汚れを払って身を清める修行。自分以外の人々の災難を自ら引き受けるという意味もあり、法隆寺では1976年から続けられている。
この日は、穏やかな天候の中、昨年千葉県市川市の大本山「正中山法華経寺」で100日の大荒行を終えた修法師の野中住職の弟子上野隆静(りゅうせい)さん(42)や道内の修行僧5人が、本堂前で経を唱えながら手おけにくんだ水を勢いよくかぶって心身を清めた。
この後、本堂で祈祷会が行われた。建国記念の日に合わせて行われている恒例行事で、檀家や信徒、住民ら約300人が家内安全などを願うために参拝している。住職らが力強い声で経を唱え、今年1年の無病息災を参列者と祈願した。
厄を払って福を招くために例年行っていた豆まきは今回、豆とお菓子のセットを「福」として1人ずつに配られた。