道内居住者の新型コロナウイルス感染が2020年2月14日に初めて確認されてから丸4年がたった。昨年5月には感染症法の位置付けが5類に引き下げられ、大きなイベントの「3年ぶり」「4年ぶり」の再開も相次ぎ、マスク無しの人も増えた。今月の「さっぽろ雪まつり」は東区のつどーむ会場も合わせた全面再開となり、来場者は前年比36・5%増。とまこまいスケートまつりも、入り口を4カ所に絞るなどした昨年までの規制を全てなくし、過去10年で最多の6万2000人を集めた。
手元に、苫小牧市から届いた「新型コロナウイルスワクチン接種のご案内」がある。1回目を受けたのは21年7月。あの頃は一刻も早く打ちたかった。自身の感染や重症化の予防もさることながら、「努力義務」だった接種をしないなど考えられない空気だった。
ところが「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはまさに今の状態。副反応で翌日仕事ができないのも嫌だし―と案内を放置し、インフルエンザが怖くて冬本番前にワクチンを接種した。ニュースでコロナの「第10波」がささやかれ始めると、慌ててまた引き出しから取り出す。考えの浅さが情けない。期限は3月末。まだ接種券とにらめっこしている。(吉)