介護の話のきっかけに 川田(かわた)幸香(さちか)

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年2月15日
介護の話のきっかけに
川田(かわた)幸香(さちか)

 私はいろいろな方の介護に関するお話を聞く側になることが多い。その中で常に考えていることがある。高齢になっても、認知症になっても、いわゆる高齢独居になっても、住み慣れた家で暮らすことを最優先すべきか。施設に入所するのはこの人にとって良いことなのか。本人の思いと家族の介護負担のどちらを尊重するか。数え切れないほどの考えや疑問が浮かぶ。

 一人一人、家族の数だけ選択はある。その選択が正答だったのか、分からないままということも多いだろう。選択に対して罪悪感を抱いている人もいる。なので、「自分の親なのだから自宅で介護してあげられただろう」「施設に入所させるなんてかわいそう」「施設に入れた方が正解だったよ」。こんな声を聞くと、何とも言えない気持ちになる。それぞれの事情は当人たちにしか決して分からないと私は考えているからなのだが、こう言っている人たちの中には、善意のアドバイスや励ましも含まれているのだろうと考えると一概に否定はできない。しかし、それを加味しても、一点だけ思うのは、他人がとやかく言った場合には、聞き流して良いだろうということ。私たちは、少なくとも私はそれほど強くない。

 一昔前までは、自宅で介護をすることが多かっただろう。しかし、制度も社会の構造も変わりゆく中で、自分たちにとって何が良いのかを考えられるのは、やはり自分なのだろうと思う。とりとめのない話だが、介護が必要になる前に家族でそんな話が少しできるきっかけになればと思い、今回はこの内容を選んだ。

 (コミュニティナース・苫小牧)

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