待望の釣果、3・2キロの大物も サクラマス やっと良化か

  • 釣り
  • 2024年2月15日
待望の釣果、3・2キロの大物も サクラマス やっと良化か

  苫小牧沖のサクラマス釣りがようやく本格化している。本紙釣り倶楽部の情報提供船、かつえい丸(田代健二船長)では今月上旬の週末、3・2キロの大物が出たほか、乗船者全員が待望のサクラマスの釣果を上げた。日によってむらはあるものの、釣況の良化でサクラマス釣りファンのボルテージが一気に上昇している。

   サケ並みの大物サクラを釣り上げたのは、札幌市清田区の自営業、小林修さん(56)。釣り仲間に誘われて4日、初めてかつえい丸に乗船した。小林さんは毎シーズン、サクラマスを狙って苫小牧沖と日本海に船で繰り出す。苫小牧沖の船釣りは今季2度目だが、前回は1匹も釣れずボウズだったという。リベンジを果たそうと、仕掛けを新たにして臨んだ。

   当日は早い時間から魚の反応があり、序盤は水深15~20メートル前後で探った。同乗者にぽつぽつと釣果があったものの、釣り仲間が中間の水深55メートルで釣果を上げたことから、自分も続こうと仕掛けの棚を55メートルに変更。これが奏功し、バケと仕掛けを泳がすために10回ほどさおをしゃくったところで「大物を確信する」いい魚信。フッキングの合わせをすかさず入れ、電動リールのスイッチを入れて巻き上げ始めた。

   ところが、巻きだすと魚信の時の重量感はない。サクラマスは口元が弱いこともあり、「ばれたか」といったんは消沈したものの、取りあえず仕掛けを回収しようとふけたラインを取って巻き続けていたら、途中からさおを絞り込む魚の強烈な抵抗が始まった。「下から食い上げて猛烈に泳いでいたのか」と思い直した小林さん。そこから手応えを楽しみながら糸を巻き取ると、見るからに肥えたサクラマスが海面に浮上。慎重に取り込み、大物と一緒に記念写真に収まった。

   結局、この日の小林さんの釣果は1・2~3・2キロ、合わせて5匹。船中のさお頭だったという。うれしいことに同乗の仲間6人もボウズなしで、全員が釣果を喜び合った。

   小林さんが使ったバケは700グラムでカラーはクリア。仕掛けはバケ尻を含めて6本針仕様だった。特徴は毛針で、緑と黒をベースにしながら金色の飾りが付いていてアピール度が高そうだ。「仕掛けを変えたのが良かった」と喜んだ。

   釣った大物は早速、ルイベと塩焼きにして家族で楽しんだ。サクラマス釣りの魅力は、釣り応えもさることながら一番は「魚のおいしさ」と小林さん。「今回の魚は、身に包丁を入れただけで脂の乗りのいいのが実感できた」とうれしそうに話した。

   小林さんのサクラ狙いはまだまだ続きそうだ。

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