北海道開発局が農山漁村を活性化する地域の活動を表彰する「わが村は美しく―北海道」運動・第11回コンクールで、むかわ町穂別ニサナイ地区の農業者らでつくる「ニサナイ大地の会」(中澤浩会長)が優秀賞に輝いた。道開発局によると、優秀賞には道内12団体が選ばれ、胆振、日高管内では同会が唯一。
同運動は、資源を活用しながら地域活性化を目指す住民主体の取り組みを支援するため2001年に始まった。今回は道内56市町村から63団体の応募があり、優秀賞のほか、奨励賞に18団体が選ばれた。
同会は、農業の担い手対策が必要な地区などをモデル地域に選定し、5、10年後の地域農業について検討を重ねながら段階的に推進する、町の「地域づくりモデル事業」に呼応して発足。
会員で勉強会や講演会を含む話し合いをしながら、地域の将来的なビジョンを作成。周辺の草刈りや清掃、花壇整備といった環境美化をはじめ、直売所や博物館、キャンプ場でニサナイマップを配布するなど地域をPRしてきた。またエゾフクロウを守るため巣箱の設置も行い、これらの功績が高く評価された。
5日に穂別町民センターで伝達セレモニーが行われ、関係者に表彰状が手渡された。