安平町追分地区の女性農業者を中心としたグループ「のらぼー」による「農家とわたしの手しごと屋」が10日、町追分公民館で開かれた。町内外から足を運んだ家族連れや主婦らが出展者とともに年に1度のイベントを楽しんだ。
地元で農家を営む女性たちが毎年農閑期に合わせて、趣味で手作りした雑貨などを紹介する場として開催している恒例行事。回を重ねるごとに町内外の仲間を増やしており、12回目を迎えた今回は町内をはじめ、厚真、むかわ、空知管内由仁町などから22事業者が参加した。
会場内はキーホルダーやアクセサリー、樹皮でできた籠をはじめ、手作りの小物や刺しゅう、農産物の加工品などが並び、午前中から多くの来場者でいっぱいになった。パンや唐揚げ、コーヒーなどの飲食ブースは列ができるほどの人気で、ほとんどの商品が次々に売れた。ハンドトリートメントも時間内が予約ですぐに埋まった。
厚真町内から訪れた70代の女性は「初めて来たが、見るもの見るもの手が込んでいて、自分も作ってみたいと思った。パンもたくさんあって、買わせていただいた」と笑顔。グループの谷口麻弥代表は「(出展者は)みんなどんどん新しいものにチャレンジしていて、クオリティーも上がっている。その年にしか買えないものばかりなので、予想以上の反響があった」と目を細めていた。