岐路に立つ被災商店街 高齢化「再建できるのか」―07年地震では一丸も・能登地震

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  • 2024年2月10日
岐路に立つ被災商店街
高齢化「再建できるのか」―07年地震では一丸も・能登地震

 石川県穴水町中心部の商店街は、2007年の地震に続き、大半の建物が損壊や倒壊の被害を受けた。「みんな高齢で、再建できる資金の見込みは厳しい。戻ってきてくれるだろうか」。前回の地震では一丸となって再建を進めたが、商店振興会会長を20年以上務める吉村扶佐司さん(75)は表情を曇らせる。

 商店街には、吉村さんが営む文具店をはじめ、靴店や洋菓子店、薬局など日常生活に密着した店が30軒以上並んでいた。

 07年の地震でも被害を受けたが、吉村さんは「みんなですぐ商工会のビルに集まって復興に向けて議論したんだ」と振り返る。にぎわいにつなげようと、店舗の外壁に木材を活用し、風情がある商店街として再建することを決定。能登地方の伝統的な祭りで使われる灯籠「キリコ」を模したショーケースの設置や無電柱化などを進めた。

 「やっと木材がなじみ、良い景観になってきたのに」と唇をかむ。今回の地震では避難した店主も多く、商店街は静まり返ったままだ。吉村さんの自宅兼店舗も壁が割れ、室内に雪や風が吹き込むが、我慢して住み続けることを選んだ。

 妻や息子と片付けを進め、1日から営業を再開し、外から明かりが漏れる自分の店を眺めた時は「感無量だった」という。しかし、地震から1カ月が過ぎても客足は戻らず、「売り上げはないのに、被災してお金が出ていくばかり」と漏らす。

 商店街の店主には、避難で散り散りになり、連絡が取れない人もいる。「みんなに戻ってきてほしい」のが本音だが、「また経済的な負担を掛けて、一緒に商店街を立て直そうなんて、やっぱり申し訳なくて言えない」。以前の活気を取り戻せるのか、商店街が岐路に立たされている。

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