新型コロナウイルスのmRNAワクチンの効果は、接種後の睡眠時間の長さと関連することが分かったと、国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループが発表した。
mRNAワクチンの有効性は、主に接種後に体内で産生されたウイルスに対する抗体の量(抗体価)で評価される。
研究グループは、新型コロナ感染歴とワクチン接種歴がない成人48人(平均年齢39・5歳)に、mRNAワクチンを2回接種してもらい、初回接種前から2回目接種後2週間までの睡眠時間について、(1)活動量計で測定した客観的睡眠(2)「ぐっすり眠った」など日誌で評価した主観的睡眠_の2パターンで評価。血液検査で測定した抗体価との関連を調べた。
その結果、2回目接種後3日間および7日間の客観的な平均睡眠時間が長い人ほど、抗体価が高い傾向にあった。一方、主観的な睡眠時間と抗体価には関連がなかった。
(メディカルトリビューン=時事)