白老町の虎杖小学校(関東英政校長)は6日、3、4年生6人を対象に認知症サポーター養成講座を開いた。児童たちは町社会福祉協議会職員の喜納悠介さん(34)から、認知症の知識や認知症患者との接し方を学んだ。
総合的な学習の一環として開かれ、喜納さんは認知症について「覚える力や考える力が病気で弱まり、暮らしに問題が生まれること」と説明。物覚えが悪くなった自覚がある人は自信を失っているとして、例えば「なくした財布を一緒に探すときでも、本人に見つけてもらうことが大事」とアドバイス。自分で見つけることで自信を取り戻してもらい、安心につなげる大切さを説いた。
3年生の菅原琉生君(9)は「認知症の人を急がせたりしてはいけないことが分かった。もし接することがあったら優しくしてあげたい」と話していた。
同町の高齢化率(65歳以上の高齢者が人口に占める割合)は1月末時点で46・9%と全国の29・1%(昨年9月時点)を大きく上回る。同講座は、認知症になっても安心して暮らせる町づくりのため2007年度から町高齢者介護課が主催している。受講生から成るサポーターの数は同日の児童を含め2432人(速報値)