おたふくかぜワクチンの副反応を調査

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  • 2024年2月7日
おたふくかぜワクチンの副反応を調査

  日本小児科学会などの研究グループは、おたふくかぜワクチン接種後の副反応に関する全国調査の結果を発表した。

   おたふくかぜは無菌性髄膜炎、脳炎、聴力障害などの重い合併症リスクがあり、ワクチンの定期接種化が検討されている。しかし、無菌性髄膜炎はワクチンの副反応としても生じるため、接種後の安全性の検証が求められる。

   調査では、2020年1月~23年3月におたふくかぜワクチンを接種した1歳以上で就学前の子どもの情報を全国の医師から収集し、副反応の発生頻度と重篤度を評価した。

   その結果、接種後8週間追跡できた4万4708人中6人(疑い2人を含む)が無菌性髄膜炎を発症し、5人は初回接種後だった。発生頻度は10万接種当たり13・4で、おたふくかぜ罹患(りかん)後(1~10%)に比べ低かった。研究グループは「ワクチンは重要」とした上で、「副反応が一定数発生しており、接種前には家族と十分な相談を」と提言している。

  (メディカルトリビューン=時事)

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