目標

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  • 2024年2月6日
目標

  2024年が開けてから1カ月以上が過ぎた。災害や事故の発生、使途不明の政治家の裏金問題とため息もつきたくなる事象が相次いだ。それでも前向きな姿勢は必要不可欠だと言い聞かせている。

   今年も一年の「目標」を立ててみた。昨年は目標の3割も達成できなかったのに懲りずに考えた。登れそうな山を選び、読む本の数も一応は決めた。健康のため、週の歩く歩数も設定した。わざわざ公開するほどの内容でもないが、自らにプレッシャーを掛けたつもりだ。

   まちづくりの目標は何かを考えた。減少が続く人口に歯止めをかけることなのか。一つでは収まらない。どの街にも総合計画という根幹を表す計画がある。苫小牧市の場合は18年から向こう10年間の期間で、五つの目標を掲げる。健やかな暮らしや産業、文化などに分類され、項目ごとに施策が明記されている。

   その中で、今年は人づくりに注目をしたい。どの産業でも人手不足は顕著で物流の2024年問題は地域への影響が心配される。抜本策は難しいにしても、若い世代の育成は待ったなし。英知と経験があるベテランを引き出すことができないものか。まちづくりは人づくり。人を生かす仕組みをもっと官民で考えていく。そんな年になればと強く願う。 (昭)

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