むかわ町の鵡川中学校で4日、講師役に陸上自衛隊第7音楽隊(千歳市)を迎えて講習会が開かれた。鵡川地区中高一貫教育連携推進事業の一環で、隊員12人が同校を訪れて鵡川中と鵡川高校の吹奏楽部員を指導し、合奏するなどして交流を深めた。
コロナ禍前まで年1回ほど技術指導を受けたり合同演奏をしたりした経緯があり、鵡川高が同音楽隊の広報を通じて依頼した。
演奏指導には中高校生12人が参加し、2時間ほどパートに分かれて丁寧な個別指導を受けた。トロンボーンを担当する鵡川中2年の今荘楓さん(14)は「音のきれいな出し方や記号をどう表現したらよりよくなるかを教えてもらった。息の使い方も教わり、前より良くなった」と感触をつかんだ様子だった。
体育館で行った合奏では行進曲「アルセナール」を一緒に演奏し、広々とした会場に迫力あるサウンドを響かせた。同隊の小林知之副隊長は「素直ないい子たちで非常に教えやすかった。コロナ禍で学校での講習は4年ほどできずにいたので、生徒に指導ができた喜びは大きい」と語り、「また教えに来たいし、演奏会でむかわ町の方々にもお披露目したい」と話していた。