白老町大町3の移動書店「またたび文庫」は3日、同町への移住、定住を考えるトークイベントを開いた。ゲスト3人の語る移住の魅力や課題について、町民ら約30人が耳を傾けた。
地域おこし協力隊員で同書店店主の羽地夕夏さん(25)が「白老暮らしや移住の課題について本音で語り合える場を」と企画した。
ゲストは町出身者で映像制作会社に勤める中谷公祐さん(31)=東京都在住=、映像監督の軍司拓実さん(28)=同=、町在住で子育て支援を20年以上続けるNPO法人お助けネット代表の中谷通恵さん(63)。それぞれまちと関わる中で気付いたことを語り、参加者と意見を交わした。
中谷通恵さんは白老町と町民の魅力を「挑戦しやすい協働の意識が根付いている」と語り、今後の課題については「それぞれの分野と地域で(人や企業などを)離さず、たぐり寄せる仕組みや工夫が必要」と指摘した。参加者からは「町や町民が地元での取り組みにもっと関心を持ち、認めることが、まちをより良くする原動力になる」などの声が上がった。
イベントは、中谷公祐さんが勤務するドローイングアンドマニュアル社が刊行した「Roots thehood 地域を動かすアイデアとクリエイティブ」(玄光社)の出版記念として開催。中谷さんが手掛ける白老PR事業の紹介や、参加者が移住PR案を考えるミニワークショップも行われた。
軍司さんは白老の移住PR動画を撮影しており、同店で白老の風景写真展も開催する。11日まで(6、7日は休み)。