白老町のアイヌ文化復興拠点、民族共生象徴空間(ウポポイ)で4日の開幕を前に特別展「映画『ゴールデンカムイ』展inウポポイ」の会場を、鈴木直道知事が3日に訪れ、映画に登場する俳優らが着用した衣装や小道具に触れた。
映画は、明治時代の北海道を舞台に元軍人の青年とアイヌの少女が金塊を探す野田サトルさん=北広島市出身=原作の人気漫画の実写映画で、全国上映中。特別展は11日まで開催し、主役を務めた山崎賢人さんらが着用した衣装をエントランス棟、小道具などを体験学習館別館3号館で展示している。
鈴木知事は映画で使われた展示品を観覧。「映画でアイヌ文化に興味を持った方は、ウポポイで理解を深めて」と述べ、さっぽろ雪まつりや北海道開拓の村、千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつりとの周遊で相乗効果が生まれ、道央圏の冬季観光ににぎわいが創出されることを期待した。
同行したウポポイの村木美幸運営本部長は「道と町と一緒に冬のウポポイを盛り上げる機会となり、うれしい」、大塩英男白老町長は「知事が来町してのPRはありがたい」と話していた。
ウポポイでは特別展と同じ会期で冬季イベント「スノーパークinウポポイ~雪の広場~」も開催。宗谷管内幌延町から受け入れたトナカイの引くそりに鈴木知事が試乗し、顔をほころばせるひとときもあった。