厚真町の冬を彩るイベント「第24回ランタン祭り」(同祭り実行委員会主催)と「スターフェスタ2024inあつま」(町商工会青年部主催)が3日、町本郷の温浴施設「こぶしの湯あつま」周辺を会場に開かれた。アイスキャンドルや打ち上げ花火のほか、4年ぶりとなる干支(えと)文字焼きでは雪原に「辰」の火文字が浮かび、明るく美しい冬の世界が一帯に広がった。
会場前の広場には、巨大なピラミッドを模したキャンドルのオブジェをはじめ、地元の企業や団体などがつくったアイスキャンドル約5000個がずらりと並んだ。火がともされると、明かりで包み込むような幻想的な光景が創出された。
この日の夜は、氷点下10度を下回る厳しい冷え込みとなったが、町内外から多くの人が来場。午後7時すぎ、雪原に「辰」の火文字が浮かび上がった後、澄み切った夜空に約1000発の花火が上がり、カメラを向けるなどして厚真の冬の催しを満喫していた。
今回はコロナ禍に伴う規制の緩和で会場を4年ぶりに従来の場所に戻したことで、ジンギスカンなどの飲食やアトラクションを楽しむ人たちでかつての活気が復活した。町内で働く松澤優樹さん(50)は職場仲間と名物のラーメン早食い競争に参加し、「とても楽しかった。またこういったイベントで盛り上がってほしい」と笑顔で話していた。
このほか、お菓子のつかみ取りや豆・餅まき、町の特産品が当たるじゃんけん大会も繰り広げられ、盛況のうちに幕を閉じた。