安平町の追分高校(石若拓哉校長)は2日、町追分公民館で学習成果発表会を開いた。3年生が選択授業や総合的な探究の時間で学んだことをプレゼンテーションしたほか、各学年がリコーダーやピアノを演奏し、これまで積み上げてきた学習と練習の成果を保護者や地域住民にお披露目した。
3年生は選択科目の発表で、パソコン上で3Dモデルを使い、立体的に表現したアニメーション動画を公開。同校の歴史や石若校長の人柄を伝える同校長へのインタビュー内容を紹介した。総合的な探究の時間の報告では、町の活性化策の一つとして同校の存続を挙げ、町の魅力を発信する”SNS部”や鉄道の町ならではの”鉄道部”といったユニークな部活動を立ち上げたり、学校の空き地で小動物を飼育したりするなどの独自構想を提案した。
音楽表現では、1年生がギターやリコーダーのパートを分担して楽曲「日曜日よりの使者」を、2年生がキーボードのアンサンブルで同「RPG」を披露。3年生は12人がそれぞれソロで1年間練習してきた曲をピアノ演奏した。全員初心者だったが、慣れない手つきながら最後まで演奏し、大きな拍手を浴びた。
3年の萱森柚奈さん(18)は「最後の発表会なので緊張したし、準備も大変だった。失敗したと思うところもあったけれど、最終的によかった」と達成感を語り、「みんなで協力すること、努力することの大切さを学べた」と話す。石若校長は「生徒の多様性を見たひとときだった。どの生徒にもきょうやったことを糧にして、次に生かしてほしい」とねぎらいの言葉を掛けた。