厚真町発祥のウインタースポーツ「あつま国際雪上3本引き大会」で前人未到の5連覇を達成し、昨年の大会を最後に一線を退いた苫小牧市のアームレスリングチーム「パンプアップ塾苫小牧」。その弟分として2チームが1月21日に同町で開かれた第17回大会に参戦し、「おパンツアップ塾苫小牧」が準優勝を飾り、「OOCライフパートナーズ」がベスト16に進出するなど確かな足跡を残した。
パンプアップ塾は、メンバーの大半が50代で体に不調をきたした人が多いことから、5連覇達成(新型コロナウイルス感染症による中止を挟む)を機に出場をやめた。その数年前から別のチームを結成して参加していた星山一範さん(53)=苫小牧市=は「3本引きで厚真の人と仲良くなるなど楽しく参加させてもらった。ここでそれがなくなるのはもったいない」と新たな関わり方を模索。再び発起人となり、趣味で続ける野球チーム「OOC」と40歳以上の「OOG」のメンバーに声を掛けるなどして、2チーム計32人の選手をそろえた。
総勢48チームが出場した今大会では、応援に駆け付けたパンプアップ塾メンバーの後押しもあり、両チームは持ち前の力強さと結束力を発揮。共に接戦を勝ち上がり、予選を1位で通過。決勝トーナメントに進出した。
いずれも優勝した札幌市の「ゴリラガーディアンズ」に敗れたが、決勝に進んだおパンツアップ塾に至ってはフルセットの末、ほんのわずかの差での敗戦だった。
ただ、負けた悔しさよりも達成感の方が大きく、星山代表は「(2チーム合わせて)17人が初めて参加してくれたことが何よりうれしかった」と言う。チームはこれで一時解散となるが、「チームスポーツの楽しさや負けた悔しさなどが次につながれば。そこはこれからですね」と期待する。