自然エネルギーによる発電事業やモビリティー(移動手段)などを展開するテラスエナジー(本社東京)は1、2両日、体験型環境教育プログラム「未来×エネルギープロジェクト」の授業を白老町の虎杖小学校(関東英政校長、児童34人)で行った。5、6年生計11人がタブレットを手に校内を巡回し、環境に負担のないエネルギー源になりそうなものを探した。
プログラムは、学校支援事業や教材制作に取り組む「教育と探求社」(本社東京)が同社と共同開発。この日は教育と探求社の社員が案内役となり、光合成や重力、呼吸なども発電源になり得ることをクイズ形式で伝えた。
その後、児童らは「学校の中で毎日つくれる未来のゼロ円エネルギーを探せ」というテーマで3班に分かれて校内を探検。体操器具やピアノ、風に揺れるティッシュペーパーなどエネルギー源を求めてタブレットで撮影して回り、児童ならではの発想で未来のクリーンなエネルギーについて考えを巡らした。6年生の松原瑠音君(12)は「ボールの動きや音の振動、地球の回転などがエネルギーになりそう」と話した。
同プログラムは、現代を取り巻く環境問題やエネルギー問題を児童に考えてもらおう―と2015年度以降、同校と竹浦小学校で毎年交互に実施している。同社の担当者は授業を通して「日常のどんなものでもエネルギーになり得ると感じてもらえたら」と語った。