睡眠の質が血圧上昇に関連

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  • 2024年2月1日
睡眠の質が血圧上昇に関連

  脳波レコーダーを用いた実験で、睡眠の質の悪さが収縮期血圧(最高血圧)の上昇と関連することが分かったと、筑波大などの研究グループが発表した。

   研究グループは、2021年10~12月に健康診断を受けた100人(平均年齢44歳)を対象に、自宅で脳波を計測できるレコーダーを用い、睡眠時の脳波を5日間測定してもらった。実験では、総睡眠時間や入眠後の覚醒など、睡眠に関する10項目のデータを収集。それらを客観的に評価した上で、睡眠の質について(1)良好(2)中間(3)不良―の3グループに分け、健診データとの関連を検討した。

  その結果、各グループの収縮期血圧の平均値は(1)103.3mmHg(2)111.2mmHg(3)119.0mmHg―と睡眠不良グループで顕著に高く、年齢や性別などを調整した後の解析でも同様だった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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