今春、白老町内で書店開業を目指す町地域おこし協力隊員の羽地夕夏さん(25)は26、27両日、、住民向けの説明会を活動拠点の「またたび文庫」(町大町)で開いた。羽地さんは2日間で参加した約25人に開業までの計画や活動を伝え、今後の展望について参加者と語り合った。
羽地さんは2022年5月に協力隊員に委嘱されて以降、「またたび文庫」の屋号を持つ移動書店として町内外で活動している。町大町の旧白老専門店会事務所だった場所を拠点とし、23年1月に週3日ペースで営業を始めた。
書店はここで開業する予定で、昨年の10月から床や壁の改装作業を進めている。
27日の説明会では、早ければ4月末にも開業する考えを示した上で、書店では新刊本の取り扱いを増やしたり、対話と学び合いを重視し、定期的なイベント開催で暮らし上の困り事をすくい上げて行政につなげたりできれば―と構想を語った。
説明会は今後も月1回ペースで開き、「望む本屋や必要な分野の本について住民の声を聞き、参考にしたい」と話した。
70代男性は「図書館で借りる本にも、手元に置きたい本にも良さがあり、たくさんの本が並ぶ風景を見るだけでうれしい」と書店の魅力を語った。40代女性は「図書館と書店で相乗効果を生む可能性がある。協力し合えば面白いことができそう」と期待を寄せた。