国スポ元年

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  • 2024年1月26日
国スポ元年

  苫小牧での開催としては2006年以来、18年ぶりとなる国民スポーツ大会があす、開幕する。慣れ親しんだ「国民体育大会」から名称を変更して最初の大会となる。氷都を標ぼうするスケートのまちとして大会の大成功を誓いたい。

   27日から2月3日までの期間中、全国各地からスケート4競技(スピードスケート、ショートトラック、フィギュア、アイスホッケー)の選手、関係者、役員など約2000人が来苫する。円滑な競技の実施と大会運営はもとより、選手、スタッフ、市民など多くの人の記憶に残る感動や喜び、スポーツの力を実感、共有できる大会になるよう念願する。

   市民が主体になる場面は限られようが、会場の内外で応援やサポートには努めたい。今年は年初に能登半島地震が発生した。多くの人命が失われた石川県をはじめ、激しい揺れに襲われて被害が発生した富山、新潟、福井各県からも選手が参加する。選手が精いっぱいのパフォーマンスを発揮し、力を出し切る挑戦を貫くことは被災地や日々の暮らしで闘う人々へのエールとなり、光になると信じる。大会のテーマは「新たな光へ!とまこまい国スポ2024」。まさにこの時に国スポ元年の新たな歴史をここに刻む。選手、支える人たちの健闘を祈る。(司)

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