氷上ににぎわい ポロト湖ワカサギ釣り 解禁後最初の週末

  • 釣り
  • 2024年1月25日
釣り人でにぎわうポロト湖の氷上。遠目に見えるのは民族共生象徴空間(ウポポイ)の国立アイヌ民族博物館
釣り人でにぎわうポロト湖の氷上。遠目に見えるのは民族共生象徴空間(ウポポイ)の国立アイヌ民族博物館
13センチほどもある大ワカサギが釣れていた
13センチほどもある大ワカサギが釣れていた
「ワカサギは数釣りが楽しい。きょうはさえませんが」と苦笑いの向さん
「ワカサギは数釣りが楽しい。きょうはさえませんが」と苦笑いの向さん

  白老町ポロト湖の風物詩、氷上ワカサギ釣りは昨年より15日早く、平年並みとなる16日にスタートした。解禁後、最初の土曜日となった20日は午前中から200人ほどの人出となり、氷上は釣りを楽しむ愛好者や家族連れでにぎわった。

   苫小牧市出身で札幌市在住の向幸一さん(61)は毎シーズン、ポロト湖や錦大沼などで釣り糸を垂れる。ポロト湖は今季初釣行で、この日は解禁エリア内の比較的沖側に釣座を設けた。釣り始めの時間は午前8時半で、朝の食いが立つ時間を過ぎていただけに、午後1時すぎで釣り上げたのは20匹ほど。「きょうは活性が低い。群れが薄い」と首をかしげていた。

   それでも「ポロトの”主”みたいなワカサギが釣れてなかなか楽しめた」とニッコリ。見ると13センチはありそうな丸々としたピッカピカの魚。「あまりに手応えが強いのでウグイかと思いました」と思わぬ大物に喜んでいた。仕掛けの針サイズは0・8号。餌は紅サシ、赤虫。反応は「きょうは赤虫がいい」。群れの棚は底付近が中心のようだった。

   運営する白老観光協会のポロトの森インフォメーションセンターによると、ワカサギの釣果は日々、天候や積雪の有無、時間によって大きく変わるものの、「食いが立つのはやはり朝まずめと夕まずめ」。この日も、朝からさおを出した釣り人の中には3桁の数釣りをした人もいたという。

   来場者は近隣の苫小牧の釣り人のほか、札幌方面からの釣りファンが多い。同センターのスタッフは「札幌の人からはポロト湖のワカサギはうまいと高く評価されています。湖に注ぐ川の水源が湧水だからでしょう」と胸を張っていた。

   開放時間は日の出から日没まで。料金は、当日券が大人(中学生以上)800円、子ども400円。別に通年券を大人5000円、子ども2500円で発行しており、通年券だとシーズン中は何度でも釣りができる。テント、釣り具のレンタルも応じている。問い合わせは同センター 電話0144(82)6755=午前8時~午後4時

過去30日間の紙面が閲覧可能です。