お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが女性に性的行為を強要したとする週刊文春の記事を巡り、松本さんの代理人弁護士は22日、発行元の文芸春秋などに対し、5億5000万円の損害賠償や訂正記事による名誉回復を求める訴えを東京地裁に起こしたと発表した。

　代理人は「記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないことを明確に主張、立証する」とした。

　週刊文春編集部はウェブサイトで「一連の記事には十分に自信を持っている。現在も新たな告発者の話を伺い、慎重に裏付け取材をしている」などとコメントした。

　週刊文春は昨年12月、松本さんが過去に女性に性的行為を強要したとする記事を掲載。吉本興業は今月8日、松本さんから「さまざまな記事と対峙（たいじ）して裁判に注力したい」との申し入れがあり、当面の間、芸能活動を休止すると発表していた。