古里

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年1月22日
古里

 石川県の馳浩知事が、報道番組の中で神妙な面持ちでこう話していた。「『能登はやさしや土までも』という言葉がある。能登の人は地域への愛着が非常に強く、自分だけ移住するなんて、という」。

 甚大な被害が出ている能登半島地震で、土砂崩れなどにより道路が寸断され、孤立した集落の住民の心情だ。「だから、住民の方々には必ず地域を元に戻すから。絶対に戻って来られるようにして、『キリコ祭り』も行えるようにする。今は自分の命を第一に考えて」。馳知事は住民一人ひとりにこう説得して回ったという。キリコ祭りは能登地方で行われている伝統的な催事で日本遺産だ。

 古里を離れざる得なくなった能登の人々に思いを寄せると胸が痛い。先のまったく見えない長い年月が古里への思いを遠ざけることにならないか。そう思う人が多いのだろう。能登地域で一時期、孤立した人はピーク時で3000人を超えた。ほぼ解消したものの、仮設などへの「住宅」に移り住む動きはこれから。被災から3週間を迎えても未来は見えない。

 東日本大震災をはじめ、これまでの大地震でも地域を離れた人の帰還には時間を要してきた。気持ちを切らさずになどとは簡単に言えない。胆振東部地震でも留意された心のケアが大切だ。(昭)

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