安平町の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人アビースポーツクラブ」は設立5周年を記念したイベント「ウインターフェス2024」を20日、町早来北進のときわ公園で開いた。子どもから高齢者まで約120人が町内外から集まり、スポーツ雪合戦やスケートなどで体を動かし、北海道ならではの冬のスポーツを満喫した。
スポーツ雪合戦は、10人で複数のチームをつくって対戦。雪玉に見立てたカラーボールを相手に多く当てるか、相手陣地の旗を奪えば勝つルールで、ふかふかの雪の上ではしゃぐ子どもたちの姿が見られた。スケートフェスでは30メートルや60メートル、バーやスラロームなどを設置した「障がい物競走」を行い、幼児から一般までが天然リンクを元気いっぱいに駆け回った。
このほか、そり滑りや体の仕組みについて深く学ぶ講座なども実施。会場にはテントサウナや飲食のコーナーも設置し、参加者は思い思いに時間を過ごしていた。雪合戦に参加した早来学園5年の浮部笑羽さん(11)は「(雪の上が)傾斜になっていて動くのが大変だったが、面白かった。あびらぼ(町の公営塾)による特別教室も楽しかった」と話していた。
クラブマネジャーの鳥實裕弥さん(30)は「この規模のイベントを開くのは初めてで不安だったが、皆さんの協力のおかげで子どもたちが楽しんでいる表情を見られた。スポーツをすることでできることや仲間が増え、よりよい人生になると思うので、ぜひやってほしい」と呼び掛けた。
21日は町追分公民館で講演会を開き、北京冬季五輪スピードスケート日本代表の中村奨太さんや東京大学卒の畑山優大さんの2人が、「夢を叶(かな)える力」をテーマに講演した。
また2日間、会場では1日に発生した能登半島地震の被災地支援のための募金箱を設置し、義援金の協力を募った。