尚美学園大学(埼玉県川越市)のサッカー部監督で元日本代表の吉田弘さん(65)を講師に迎えたサッカー教室が18、19両日、白老町内の小学校3校とサッカー少年団で開かれた。子どもらは目を輝かせてプロの指導を受けていた。
教室は、町北吉原で長年、里親活動を展開し、サッカー経験がある古屋良一氏(65)が「子どもたちにプロの指導を体感させたい」と15年来の交流がある吉田さんに打診し、実現。18日は萩野小学校で、19日は竹浦小学校と虎杖小学校のほか、白老フットボールクラブ(FC)を対象に北吉原はまなすスポーツセンターで開いた。
萩野小では、吉田さんが体育館で5年生17人に、手足を使ったパス回しなどボールを扱う基礎的な練習を指導。ボールを抱えてもフィールド全体を見渡せる力や相手のいる位置を確認して的確にパスすることなどを伝えた。
森竹奏斗君(11)は「早く動く大切さなどを分かりやすく教わった。シュートを決められて楽しかった」と話した。
同日は隣接する白翔中学校で全校生徒に講演も行い、「勝つこと以上に負けた事実を乗り越え、前向きに全力で取り組む大切さ」を語った。安平町の早来サッカー少年団でも指導した。
吉田さんは、1958年静岡県出身。80年に日本サッカーリーグの古河電工(当時)に加入し、ミッドフィールダー(MF)として活躍。リーグで81、85年の2度得点王に輝いた。82年のアジア競技大会など日本代表として国際Aマッチ9試合に出場。90年に現役引退後はU12(12歳以下)~U20(20歳以下)女子日本代表監督などを歴任。17年より現職。