恐竜の町をアピールする「むかわ町恐竜フェスタ」が19、20両日、同町道の駅「四季の館」で開かれた。ハドロサウルス科の恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の全身骨格(レプリカ)やクラフトの展示をはじめ、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)を使った恐竜の紹介、ステージイベントなど盛りだくさんの内容で家族連れや恐竜ファンを楽しませた。
恐竜化石を活用した観光振興、関係・関心人口の創出を目指し、同町が主催した。
会場にはむかわ竜の巨大レプリカやクラフトが並んだほか、スマートフォンやタブレット端末を使ってむかわ竜やティラノサウルスと記念撮影ができるARコーナーなどを用意。群馬県の桐生大学短期大学部アートデザイン学科のブースには、むかわの木材を使って作られたむかわ竜の骨格をかたどった木琴「音の鳴るカムイサウルス」や、町内をフィールドにしたすごろくがあり、子どもの関心を誘っていた。
ステージでは初日、5Rを活用した化石の紹介や穂別博物館の桜井和彦館長による講演があり、むかわ竜の化石が発掘された時の話や穂別地区で見つかっているクビナガリュウやモササウルスが食べていたものなどが紹介された。札幌市から家族で訪れた香川壮君(9)は「(5Rの)ティラノサウルスの話が面白かった。むかわ竜の骨の形などもよく分かった」と笑顔を見せた。
20日はクビナガリュウの化石研究で知られる神奈川大学の佐藤たまき教授による講演や穂別、鵡川両高校の生徒による発表が行われた。このほか化石クリーニング体験もあり、来場者は恐竜の世界を堪能した。