自民党の杉田水脈衆院議員は15日、山口県庁で記者会見し、かつてブログなどにアイヌ民族への差別的な投稿をした問題について、「傷ついた方がいるのであればということで削除して謝罪した」と説明した上で、傷ついた人がいるかは「分からない」と述べた。「もしもどなたも傷ついていないのであれば、謝罪する必要はないんじゃないかと思う」とも語った。
杉田氏は2016年、国連の会議に際し「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」とブログに投稿。これについて札幌法務局などが「人権侵犯」と認定した。
杉田氏は会見で「差別をするつもりは一切なかった」と反論。「事情聴取が一切なく、(救済を申し立てた)向こう側の言い分のみを聞いての認定ではないか」と不快感を示した。自身の人権感覚は「ごく一般の方々と同じであると自負している」と語った。
一方、次期衆院選について「どういう形で出馬するかは全く決まっていない」と説明。「参院(へのくら替え)などの可能性も含め、しっかり協議しながら考えていきたい」と述べるにとどめた。