かなった二つの夢 石澤(いしざわ) ともみ

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年1月11日
かなった二つの夢 石澤(いしざわ) ともみ

  謹んで新春のお喜びを申し上げます。新年早々、能登半島地震が発生しました。被災地の皆さまが安心して過ごせる日々が少しでも早く訪れるよう祈っております。

   昨年は私にとって、頑張って頑張って苦手なことと向き合い、挑戦し続けた一年でした。今年は、頑張り過ぎず、本音で生きてまいります。2024年の最初の「ゆのみ」なので、ちょっと緊張していますが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

   今年のお正月、子供たちがそろったのは4日間。その間に私が懇願してかなえたことがありました。それは「家族写真を撮ること」です。娘の成人式を控え、その着付けなどすべてを、とまこまいWEB(ウェブ)商店会の会員でもあり、お世話になっている苫小牧市表町の野村呉服店さんにお願いしました。野村さんのSNSで家族写真撮影の情報を見つけたことがきっかけになりました。

   私とお父さんは、今は夫婦ではありませんが、子供たちの親として、また親ばか仲間として、関係を築いている変わった元夫婦です。子供たちのことは相談し合ってきたし、子供が帰省すると、一緒に外食にも買い物にも行きます。でも家族5人それぞれが自分の人生を歩んでいます。変わっているけど、私たちにとってはこれがベストな選択なのです。

   そして、娘のおかげでもう一つ夢がかないました。母が私のために作ってくれた振り袖を娘が着てくれたのです。「いつか孫娘がこの振り袖を着てくれるかもしれないから、レンタルはしない」と購入してくれた物です。娘が生まれた時に「成人式に着てくれるといいなぁ」と言っていた亡き母の夢もかないました。娘よ、ありがとう。成人おめでとう。

  (イベントプロデューサー・苫小牧)

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