最大震度7を観測した能登半島地震は5日、発生から5日目を迎えた。石川県内では84人の死亡が確認されたほか、連絡が取れない安否不明者は増え続け、4日時点で179人に上った。家屋倒壊による生き埋めの情報も自治体に多数寄せられ、被害の全容はつかめていない。
県によると、輪島市で48人、珠洲市で23人、七尾市で5人、穴水町で4人、能登町で2人、羽咋市と志賀町で各1人の死亡が確認された。
安否不明者は公表を始めた3日は15人だったが、4日午後6時時点で7市町の計179人に増えた。輪島市の93人が最も多く、珠洲市の68人と合わせて全体の9割近くを占めている。
輪島市では、建物などの生き埋めになったとの情報が数十件寄せられており、不明者の数はさらに増える可能性がある。
地震による道路の寸断も続き、輪島市や珠洲市などで少なくとも780人が孤立状態となっている。県内の約8万戸で断水が続いており、捜索活動とともにインフラの復旧が課題となっている。