大みそかの31日をあすに控え、苫小牧市内のそば店では早くも、年越しそばの準備が始まっている。2023年も残すところ一日余りとなる中、各店の店主たちが丹精込めてそばの手打ち作業に汗を流している。
1968年創業の「つなしま食堂」(見山町)は28日から、店主の綱島正人さん(74)が年越しそばを手打ち。道産のそば粉をこね、のし棒で生地を伸ばし、包丁で手際よく切り分け、他店より少し太い二八そばを仕上げている。
29日までに贈答用を含めて120食分を仕上げ、30日もそば打ちに追われている。31日は午前11時から午後1時まで、店内で約150食を提供する予定で、綱島さんは「ぜひ、おいしい年越しそばを食べてほしい」と話す。
今年は、そば粉の仕入れ値が前年より1割上がったが、かけそばやもりそばの価格は650円に据え置いている。