スマホ解析部隊を初公開 わらから「1本の針」探し出せ―消した文言、アプリも可視化・警視庁

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  • 2023年12月30日
スマホ解析部隊を初公開
わらから「1本の針」探し出せ―消した文言、アプリも可視化・警視庁

 「ルフィ」と名乗る指示役らによる広域強盗事件で、秘匿性の高い通信アプリを解析し、事件解明に大きく貢献した警視庁捜査支援分析センター(通称「SSBC」)。これまで報道機関に公開されていなかったスマートフォン解析の一部を時事通信が12月、初めて取材した。

 警視庁の会議室に12月中旬、重厚なケースに入った1台の機材が持ち込まれた。普通のノートパソコンのように見えるが、特殊な解析ソフトが内蔵された専用端末だ。

 記者は容疑者が証拠隠滅を図ったとの想定で、デモ機のiPhone(アイフォーン)で「メモ」アプリに文字を入力し、消去した。「ゴミ箱」からも削除し、画面上では見えない状態にした。

 しかし、担当者がデモ機と専用端末をつなぐと、ものの30秒ほどで消したはずの文言が表示された。モニターには「連絡先」「メール」「画像」など項目ごとに、膨大なデータが見られる状態になっていた。

 2009年4月に発足したSSBCは、防犯カメラの映像から容疑者の足取りを追う「リレー捜査」などを担当するが、近年、急増しているのはスマホ解析の要請だ。

 スマホは、容疑者の発着信履歴やSNSのやりとり、位置情報などを把握できる情報の宝庫。解析件数は年間数千台に上り、刑事部以外に、薬物事件など組織犯罪を扱う部署からの依頼も増えている。

 刻々と進化するスマホやアプリの情報を読み取るため、民間の講習にも参加するなど技術向上に余念がない。

 秘匿性の高い通信アプリが使われた広域強盗事件でも、その威力を発揮した。容疑者らから押収した50台以上のスマホを解析。フィリピンと日本の間で秘密裏に行われた指示役と実行役のやりとりを次々と明らかにした。

 解析に必要な能力は何か。担当者は「センスと根気」だと語る。膨大なデータから目的の証拠を探し出す作業は「25メートルプールに敷き詰めたわらの中から1本の針を見つけ出すようなもの」(捜査幹部)という。

 仕事は机の上で行われるが、「被疑者を捕まえたい」「被害者の無念を晴らしたい」という思いは、現場に足を運ぶ捜査員と同じだ。事件解明の鍵となる証拠を見つけたり、解析結果を突き付けられた犯人が容疑を認めたりした時のやりがいは格別という。

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