笑いあり、涙ありの川柳 苫小牧川柳社

  • まちのクリエーター, 特集
  • 2023年12月28日
川柳の奥深さを追求する苫小牧川柳社のメンバー
川柳の奥深さを追求する苫小牧川柳社のメンバー

 同じ「五・七・五」のリズムでも川柳と俳句は似て非なるもの。俳句は季語が必要で、川柳は人間に関わることを主体に書く。苫小牧川柳社は川柳の普及や地域のコミュニティー活動を目的に日々多彩な句を詠み上げている。

   1968年4月に発足し、現在のメンバーは約20人。8代目会長の遠藤俊二さん(75)=苫小牧市明野新町=は「人それぞれ経験や考えが違うため、作品に個性が顕著に表れるのが面白い」と魅力を語る。

   毎月第3日曜に市文化交流センターで活動。現在は三つの区分で川柳を作る。一つ目は「宿題」で、日常の雑詠と選者が決めたお題を次回までに考える。二つ目は「ハスカップ川柳」で他地域の川柳社に評価してもらう。三つ目は「席題」で、前回の最高得点者が即席でお題を出し、全員で挑戦する。合計で毎月11句の川柳を生み出している。

   お題の一例を挙げると「庶民の願い」「笑い」「気持ちあふれた瞬間」―など。完成した作品は思わず「ああ~」と共感する句ばかり。同会は「頭を使いながら、これまでの経験や考えを存分に発揮できる場所。一度体験してほしい」と呼び掛けている。

  メ モ

  出された句の中から良い作品を選び、「川柳とまこまい」の発行もしている。入会などの問い合わせは遠藤会長 携帯電話090(7054)5084。

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