とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域、宮田広幸代表理事組合長)は26日、厚真町総合福祉センターで第16回農業総合研修会を開いた。北海道農政事務所の福島一所長と帯広畜産大学研究センターの島田紘明助教が基調講演を行い、東胆振1市4町から参加した組合員や農業関係者ら約180人にアドバイスを送った。
福島所長は生産者の減少や高齢化に加え、地球温暖化や自然災害の多発に言及し、持続可能な食料システム構築に向けて農水省が掲げる「みどりの食料システム戦略」を解説。温室効果ガスゼロや農薬使用の低減など2050年までに目指す姿を掲げ、「食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーション(技術革新)で実現する」と説いた。
島田助教は▽土の成り立ちと素性を知る▽土を調べ特性などを理解して改善する▽本来的な機能を引き出し、活用する―といった土づくりの3カ条を説明した。