苫小牧市高丘の樽前山神社で24日、本殿の大しめ縄の付け替えが行われた。市内のみこし同好会のメンバーら約15人が明るい新年となることを祈願し、和気あいあいと作業していた。
同神社が矢代町から現在地に移った1992年から毎年、苫小牧鳳凰睦(脇田忠会長)を中心としたみこし同好会のメンバーが大しめ縄を手作りし、年の瀬に付け替えている。
今年も11月下旬、同神社境内で作業を開始。毎週日曜日にみこし同好会6団体が手分けし、厚真町産の稲わらで作った芯にスゲを巻き付け、大縄3本を仕上げた。付け替え作業の直前にそれらを一つにねじり合わせて完成。例年と同様、長さ約6メートル、重さ約60キロで、最も太い部分の胴回りは約1・3メートルある。
この日は市内のほか、室蘭市や浦河町のみこし同好会も参加。本殿正面に飾られた古い大しめ縄を下ろした後、力を合わせて新しいものを持ち上げ、見栄えをチェックしながら取り付けた。
脇田会長(66)は「(大しめ縄は)力強く見えるように作っている。来年は景気が上向いてほしい」と語った。みこし同好会のメンバーらは1月1日午後2時ごろ、同神社境内でみこし渡御を行う予定だ。