今夏の記録的な猛暑を受け、むかわ町は2024年度に町内4小中学校の普通教室、職員室などに空調設備(ルームエアコン)を設置する準備を進めている。また、来年度の夏休みを30日程度にすることとし、町教育委員会は「児童、生徒の安全を確保し、ハード、ソフトの両面で暑さ対策を進めていく」と話している。厚真町でも町内4小中学校に冷房設備を配備し、熱中症対策を講じる。
むかわ町教委によると、各校の体育館に設置する冷風機購入費として、1機当たり68万円、計270万円を含む今年度一般会計補正予算が13日まで開かれた町議会定例会ですでに議決されている。移動教室でも使えるように、移動式のものを検討しているという。
小中学校の各教室については、4校合わせて約90台を想定しており、国の補助金などを活用し、今年度中に予算化する方向で準備を進める。また児童、生徒の安全を確保するため、夏休みの期間を30日程度まで延ばす。
厚真町では、町内4小中学校の各教室などに冷房設備の設置費として国や地方債を合わせて2億9600万円を計上した。普通教室1室(約60平方メートル)に8キロワット相当の業務用エアコンを想定しており、今年度中に実施設計を行い、来年度の夏休み期間中の設置を目指している。