6 部署異動で見えたもの 地元に無限の可能性

  • 特集, 記者ノートから2023
  • 2023年12月20日
6 部署異動で見えたもの 地元に無限の可能性

 今年5月、10年近く担当したスポーツ部から報道部の政治経済班に部署異動した。慌ててスーツを買い、ネクタイの締め方を確認し、履き慣れない革靴に悪戦苦闘しながら、生まれ育った苫小牧市の姿を新たな側面から探る旅が始まった。

 ストライク、ドリブル、アイシング、レシーブ―。スポーツ用語や競技ルールは一切通用しない。2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出ゼロ)に向け大きな変革期を迎え、グリーントランスフォーメーション(GX)、PPA(電力販売契約)など聞き慣れない言葉が飛び交う。

 そこに医療や1次産業分野も加わる。取材活動と同時並行でインターネットや専門書、他の報道も参考にしながら知識を養う日々。それでも分からないことがあれば、恥ずかしながら取材関係者に教えを請うた。

 スポーツ部時代と同様、多くの地域の方々に支えられながら少しずつ道が開けた。GXは化石燃料を自然由来のクリーンエネルギーに転換し、経済社会システムの変革を図る意味。各企業が太陽光発電や水素活用などに向け動きを加速させている。

 さらに今年は二酸化炭素を分離、回収、貯留する「CCS」、水素サプライチェーン(供給網)構築の両実証事業が市内を舞台に採択された。取り組みは来年以降、本格化していく。

 市民の食を支える水産、青果市場は日々活気にあふれ、今年1月に民間移譲された花卉(かき)市場も、まちを彩るイベントを次々企画し変化をアピールしている。都市部に負けない先端医療を提供する医師や看護師を夢見る専門学校生ともたくさん出会い、心強く感じた。

 中国故事に由来することわざ「井の中の蛙、大海を知らず」。見識があまりにも狭かった記者に新たな部署はふるさとの無限の可能性を見せてくれた。そのすごさが、自ら書いた記事を通して少しでも多くの市民に伝わっていたらうれしい。

 (北畠授)

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