むかわ町穂別博物館は18日、師走の大掃除を行った。地域のさくら認定こども園(久保田真剛園長)の年長園児12人も参加し、ハドロサウルス科の恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の全身骨格(レプリカ)やアンモナイト、二枚貝イノセラムスの化石のほこりを払った。
年末の大掃除をするに当たり、「身近な子どもたちに化石や恐竜に親しんでもらいたい」と博物館からこども園に参加を打診。園児たちは施設内を見て回った後、はたきを使ってむかわ竜の頭蓋骨や胸骨、巨大なアンモナイトやイノセラムスの化石をほこりを丁寧に落とし、施設内の壁の雑巾がけをした。
作業は30分ほどだったが、園児たちは「まだやりたい」と元気いっぱい。中澤美守ちゃん(6)は「楽しかった。(むかわ竜の頭の位置は)高かったけれど、背伸びをしたら届いた」と笑顔。「きれいにしたので見てもらいたい」と呼び掛けた。
同館の桜井和彦館長は「思っていたより楽しそうに掃除をしてくれてよかった。同じような感じで来年以降も続けてもらえたら」と話していた。