60歳以降に大幅な体重の変化がなかった女性は長生きする傾向が見られたと、米国の研究グループが発表した。
研究グループは、米国の閉経後女性を対象とした研究に参加した5万4437人(61~81歳)のデータを分析。体重の変化と90~100歳の生存率との関係を調べた。
その結果、追跡開始から3年間に体重が5%以上減少した女性は、90、95、100歳の時点で生存している確率がいずれも低かった。特に、自分の意志で体重を減らした女性よりも、意図せずに体重が減少した女性の方が長生きしにくい傾向が見られた。
一方、追跡開始から3年間で体重が5%以上増えた女性と体重が安定していた女性で、90~100歳時点の生存率に差はなかった。研究グループは「高齢女性に対する一律の減量勧奨は長寿につながらない可能性がある」と指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)