厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)で14日、生徒会企画によるいじめ撲滅集会が開かれた。全校生徒約50人が「いじり」が「いじめ」に発展するような言動などについて考え、いじめのない学校づくりへの思いを新たにした。
集会ではまず、生徒会が寸劇とクイズでいじめといじりの違いを伝え、「相手が傷ついた時に何ができるかを考えて」と呼び掛けた。この後、10グループに分かれ、いじめを抑える方法を議論すると、各グループで「相手の立場になって考える」「やめてほしい時は言う」といった意見が集中。厚南中でいじめが起きていない理由については「人数が少ないから」「小さい頃から一緒で仲が良いから」「相手のことを考えて行動ができているから」といった声が上がった。
生徒会副会長で1年の館山太雪さん(12)は「いじりの限度を考えることが大事。この学校にいじめはないが、もし見かけたら声を掛けていくことが大切」と話した。
また安平町の追分中学校(渡辺知峰校長)でも同日、全校道徳の時間を利用していじめに関する座談会が開かれた。