厚生労働省は15日、全国約5000の定点医療機関から10日までの1週間に報告されたインフルエンザの新規感染者が、1医療機関当たり33・72人だったと発表した。前週比1・26倍で、今季初めて警報の基準(30人)を超えた。
都道府県別では、北海道が60・97人で最も多く、宮城(57・49人)、大分(53・71人)、宮崎(49・64人)が続いた。33道県で警報の基準を上回り、休校や学級閉鎖となった幼稚園や小中高などは計6382施設に上った。
今季のインフルは昨年からの流行が続いており、10月以降は注意報の基準(10人)を超えていた。警報の基準を上回るのは、2019年1~2月以来となる。
一方、10日までの新型コロナウイルスの感染者は1医療機関当たり3・52人で、3週連続で増加した。最多は北海道の7・82人、最少は沖縄の1・89人。