冬の夜は空気が澄みわたり、天体観測には最適。13日夜から観測可能になったふたご座流星群は今夕から15日未明にかけて極大局面を迎える。専門家の予測では、最大で1時間に70個を超える「流れ星」が見られるそうだ。ピーク時は天頂から落ちてくる感じで、空全体を見回すことが観測のこつという。
国政の頂きに立つ岸田文雄首相。2021年10月の政権発足後、最高60%前後もあった内閣支持率は低下。今年に入り、コロナの収束感や広島サミットの開催、ウクライナ電撃訪問などによる持ち直しも一時見られたが、直近の報道機関の調査では20%台の危険水域まで急落、既に末期感をも漂わせている。
マイナカードを巡る混乱や洋上風力発電に関する受託収賄容疑での現職自民党議員の逮捕に加え、法務副大臣や文部科学政務官、財務副大臣が公選法違反容疑や不倫、税金滞納で相次いで辞任。極め付けは政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で閣僚や自民党幹部も交代に追い込まれた。その大半は政治とカネにまつわる不祥事。国民の政治不信は募るばかりだ。
岸田首相は「国民の信頼回復に火の玉となって取り組む」と決意を示すが、その火の玉も流れ星のごとく消失してしまわないか。信頼回復の道は険しい。(教)